SMALL TALK

small talk : 世間話、雑談

2022年ベスト作品(音楽・映像作品)

どうも。約2年ぶりの記事です…。皆さんコロナ禍はどうでしたか?

 

2022年の大晦日、思い立って今年観たり聴いたりしたものについての記事を書いてみようと思います。

そういえば4年前にも同じような記事を書いているみたいですね(あえてリンクは貼りません!)。

ビールを飲みながら適当に書き散らした文章なので、時間つぶし程度の気持ちで軽く読んでもらえれば!

 

2022年ベストソング(順不同)

 

・BADモード / 宇多田ヒカル

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・Cool Kids / C.O.S.A.

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・bbycakes (with Lil Uzi Vert, Pink Pantheress & Shygirl) / Mura Masa

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・Queendom / Awich

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・SAOKO / ROSALÍA

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・Wet Dream / Wet Leg

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・BREAK MY SOUL - THE QUEENS REMIX / Beyoncé

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・銀の月 / 佐野元春

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・About You / The 1975

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・Ditto / NewJeans

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まずは音楽の方から。選定できるほどアルバムは聴けてないので曲だけで行きます。

海外の方では去年にかけてコロナ禍からの解放を祝したかのようなオプティミスティックなムードが音楽作品にも表れていましたが、今年はもうそこを通り越して完全に平常モードに戻ったような感覚。日本でも久々の来日公演が相次ぎましたね(筆者もフジロックでBCNRやMura Masaなどを観ました)。ただ、ロックダウンを経てのメンタルヘルス的なテーマはやっぱりいくらアフターコロナの時代とはいえ目についたな〜と感じます(これは後で書く映像作品にも言えることですね)。そりゃそうだ。

あとはバッド・バニーを始めとするラテン勢の存在感がどんどん強まってきた感も。惜しくもリスト漏れとなったけど、ラウ・アレハンドロとの “Party” とかはめちゃくちゃ好きです。アルバムもよく聴いた。

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で、その中でも僕たちみたいなうるさ型リスナーにも親和性高そうだなと思うのはROSALÍAの最新作 “MOTOMAMI” っすね〜。MBDTFの頃のカニエっぽい音像をメインに、完全にラテンポップの枠を超えたポップ作品になっていて、これもたくさん聴きました。

あとはブラックパンサー2でもフィーチャーされていたアフロ・ビーツね。Temsとかよく聴いたけど結局あんまし掘れなかったので、来年以降もっと親しんでいけたらいいな。その中でもWizkidとChris Brownのこれは好きだった。

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そんな中で、Spotifyによると僕が今年一番聴いたミュージシャンは佐野元春だったそうです。

佐野さんは7月の新作「今、何処」のリリースを機にしっかり聴き始めたんですが、ちょうどのタイミングで例の銃殺事件が起きて、日本のアレコレにめちゃくちゃ悲観的になってた時期にとても沁みました(別に彼の死について悲しんでいたわけではないです、念の為)。

佐野さんの歌詞はいつの時代でも普遍的で、示唆を含みながらも本質を鋭く突いていて、それでいて肝心の答えを提示することを放棄していると思うんです。はぐらかしているというか… もちろん詩としてもカッチョよくて。怒る人いるかも知れないけど、ディランと並べて語られるべき存在だと思ってます。

宇多田の新譜の完成度(海外メディアが今頃になって取り上げ始めてるの本当にムカつきます)、AwichやC.O.S.A.のストーリーテリングQueen Bの相変わらずの存在感、色々あるけれど特に語りたいのはこのくらいでしょうか。

来年はThe 1975のツアー(筆者もチケット確保しました!)など楽しみですね。あと、25歳男性がNewJeans大好き!って声高に叫ぶのは果たして社会的に大丈夫なのかなと心配になる今日この頃です。

 

 

ベスト映像作品(映画・TVシリーズ

  1. ベター・コール・ソウル S6

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  2. トップガン マーヴェリック

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  3. わたしは最悪。

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  4. リコリス・ピザ

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  5. ハウス・オブ・ザ・ドラゴン S1

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  6. カモン・カモン

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  7. サクセッション S3

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  8. スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

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  9. エルピス―希望、あるいは災い―

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  10. 線は、僕を描く

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次は映像作品について。このピークTV時代において、TVシリーズを無視してリストを作るのはナンセンス過ぎるだろ!ってことでこんな感じにしました。

1位の「ベター・コール・ソウル」に関しては年間ベストっていうより、今んとこの人生ベスト作品です。撮影・脚本・演出など、映像作品を構成する全ての要素が完璧。ただでさえ素晴らしいあの「ブレイキング・バッド」を、異なるアプローチから完全に超越してみせたというのはちょっと凄すぎて言葉にならないです。海外ではミーム化されるなどして現象化していましたね。

少し順位は下がるけど、5位と7位に入れたHBOのTVシリーズも流石の完成度でした。これは敵が悪すぎる。

2位は泣く子も黙るトップガン マーヴェリック」を。出来もさることながら、海外では映画館に人々を呼び戻す救世主としての役割を見事に果たしましたね。スマホの画面では決して味わえない、大画面ならではの映画的興奮をこれでもかと見せつけてくれた作品でした。5月の頃とはまた違った様相を帯びてきたロシア・ウクライナ戦争の情勢を鑑みても、これは上位に置かざるを得ないかなという気持ちです。

で、さっきのトップガン続編が公開された5月に続いてスペシャルな時期になったのが、「わたしは最悪。」が公開された7月1日。マイク・ミルズの「カモン・カモン」も含めて、ある程度年を重ねた人間の生き方について描いた極めて内省的な作品で、あの1ヶ月のムードに寄り添ってくれました。これからも大事に見返していきたい作品たち。

忘れてはいけないのが「リコリス・ピザ」が公開されたのも7月1日だということ。とんでもない1日ですね(あと「エルヴィス」、これも黒人文化とエルヴィスについての描き方がとても良かった)。PTA作品では「ブギーナイツ」を彷彿とさせる作風で、映画の原点に立ち返るような「横方向の移動」を強調するようなショットがとても印象的。が、この頃増えている作家の自己言及的な作風だったり、夕暮れどきを移した意味深なラストショットだったり、この後に観た「NOPE」も含めて映画産業の斜陽を感じさせるような作品でした。

こう思わざるを得ないのは、やっぱり今年にかけてのMCU作品の凋落も少なからず関係しているのかも。酷評相次ぐTVシリーズに関しては観ていないのでコメントできないけれど、映画作品は確かにフェーズ4に入ってからはあまり奮わない印象かなあ。植民地主義への挑戦的な姿勢が痛快だった「ブラックパンサー / ワカンダ・フォーエバー」だったり、スパイダーマン映画の集大成にして最高傑作NWH以外はパッとした作品もなく終わってしまいましたね。我らがジェームズ・ガンがトップとして指揮することになったDCに期待する一方で、MCUはつまみ食いするくらいの熱量に落ち着きそうです。とりあえずは来年のGOTGがとても楽しみ(これはジェームズ・ガン案件だけど!笑)。