SMALL TALK

small talk : 世間話、雑談

マイ・フェイバリット・シングス(2018年・その1)

Spotifyに加入してから大体1年が経った。

使い始めた当初は量が膨大すぎていちいち買わなくてはいけないのが面倒である旧譜を聴く目的で加入したのだが、使っていくうちに毎週大量に発表される様々なミュージシャンの新譜を聴いて世界のトレンドを身を以て体感すること、こちらの方にだんだんと目的が移っていった。

今回の記事では今年の1~3月(第一四半期と言うんですかね?)の間に、前述の作業を通じて僕が発見したミュージシャンや曲を紹介していこうと思う。

 

 

 未だ継続中、ヒップホップブーム

数年前からヒップホップが音楽界のメインストリームとなっており(日本を除く)、この傾向は今年に入ってもしばらく続いていきそうである。

Spotifyにおける1番人気のあるヒップホップ専門プレイリスト"RapCaviar"を聴いても分かる通り、現在流行っているヒップホップ曲は大体がトラップ・ビートとオートチューンを取り入れた楽曲であると言える。例えば新作を出して今最もノリに乗っているラップ・グループのMigosのこの曲とか。

open.spotify.com

もちろん、全てがトラップ・ビートを取り入れてる訳ではない。最近注目を浴びているフィメール・ラッパーのcupcakKeは、カラフルでレゲトンビートの効いたバックトラックとマンブル・ラップの対極とでも言うべき超スキルフルなラップスキルが特徴である。

www.youtube.com (閲覧注意)

リリックやその外見も過激だがとても心惹かれるものがあって、個人的にはCardi Bに続く次世代ラッパーとして活躍してほしいと思っている。

あとはXXXTENTACIONも紹介したい。彼は去年に入って流行しているグランジ・ラップというジャンルの代表的なラッパーで、なおかつ「ラップ界で最も物議をかもすラッパー」というレッテルを貼られてしまうくらい過激な言動が目立つ人物でもある。

open.spotify.com

グランジといってもNirvanaのようなディストーションの効いたギターサウンドが鳴り響いている訳ではなく、鬱屈とした空気感が似ているという意味だが、そういった空気感や彼の刹那的なライフスタイルに共感した人は聴いてみるといいんじゃなかろうか。

 

 台頭するウィメンズ・パワー

なんだか大仰な見出しであるが、これは世界的な傾向というよりも自分自身の嗜好の話である(おい)。まあそれはともかくとして、今年に入ってから女性ミュージシャンの楽曲を聴く機会が多くなった。何組か紹介したいと思う。

まずはCamila Cabello。彼女は今世界中で大人気で、僕が先日行ってきたアメリカのラジオや音楽番組でも彼女の曲やMVがまあそれはそれは頻繁に流れていた。キューバ生まれという出自を生かしたラテンテイストの楽曲が好評なようである。あとめっちゃセクシー。

www.youtube.com

2人目はBillie Eilishというミュージシャン。 アメリカ滞在中にやっていたTRLというテレビ番組でたまたま見たのをきっかけに、そこから好きになった。

www.youtube.com

ヒップホップに影響を受けた楽曲と透き通るような歌声が特徴的だが、彼女が何よりすごいのは2001年生まれのまだ16歳という点。個人的には宇多田ヒカルレベルの若き才能だと思う。

なんとサマソニにも来るよ!東京の1日目、ソニックステージ!絶対に見にいきたい。

そして最後はPale Wavesというバンド。

www.youtube.com

この3組の中では1番好きかな。The Cureとかに通じるゴス系の見た目をしている割にやっている音楽はThe 1975のような(というかまんまの)キラキラ80's風味ポップス、というギャップがたまらない。ちょっとこのバンドに関しては愛情ゆえに書きたいことが多すぎるので、また別に書こうと思う。(また前に書いたリアムの記事みたいにオタク特有の歪んだ愛情が炸裂しそうで怖い…。)

 

 ロック勢、巻き返しなるか?

2010年代に入ってからというもの、ロックの求心力の低下が止まらない。もっとも、難解で華のないインディー・ロックばかりがもてはやされていた00年代後半〜10年代前半からその傾向はあったのだが。

そんな中にも奮闘を続けるロックミュージシャンは少なからずいる。例えばJack White。最新作の "Boarding House Reach" ではヒップホップやゴスペルの要素を取り入れた内容となっており、巷では賛否両論の意見が飛び交っているが僕はこういった冒険的な姿勢は積極的に支持したい。

open.spotify.com

Museも新曲の "Thought Contagion" で先ほど言及したトラップ・ビートを取り入れている。こういう節操のなさは非常に彼ららしい。

www.youtube.com

 

音楽スタイルだけではなく、ライブでの新たな表現方法を模索するミュージシャンもいる。

www.youtube.com

David Byrneは新作ツアーで、バックバンドの演奏を全てマーチングバンドのような形態で行なっている。

上にあるアメリカのテレビ番組でのパフォーマンス、僕は現地でリアルタイムで見ていたけれどその場で度肝を抜かれてしまった。(しれっと番組の司会、Stephen Colbartが参加しているのがミソである)

是非来日して、ここ日本でもこの前衛的なパフォーマンスを見せつけて欲しい。

 

僕がどうしても伝えておきたいのはこのくらいだろうか。だがこの場では言及することの出来なかった楽曲もまだまだたくさんある。そこでSpotifyで聴くことのできるプレイリストを作ってみたので興味がある人はぜひ聴いてみてください。(随時更新中です)

open.spotify.com

やる気があったらまたこんな感じの記事を書くかもしれません。では〜